Mario Bellini-Garden hodogaya-ward yokohama.
マリオ・ベリーニはイタリアの建築家で、日本にいくつかの空間や建物を残しています。五反田の東京デザインセンターや八ヶ岳のリゾナーレなどが有名です。
この横浜ビジネスパークの中心にある公共空間。
学生の時、横浜の天王町というところに友達が住んでいたことでこの空間に初めて出会いました。
建築というものを意識していない時期でしたが、ここは日常から離れた異空間という印象がありました。夜によく訪れていたこともあり、印象的なライトアップとともに水面を中心とした空間は静寂に包まれており、今思い返すと社寺仏閣に訪れるのと似た静かな空間体験を得られるのでこの場所を好んでいたように思います。
不思議なもので、この場所に来ると時間があっという間に過ぎていくような感覚でした。朝までこの場所にいたこともありました。この場所は周りが(良い商店街のある)住宅街でこの付近だけ近代的な印象です。超高層のビルが周りを囲んでいる中で周辺環境との調和を図る上で公共空間に何かの潤いを考えこのようなデザインを考えたのだと思います。
デザインはトラバーチンをコンクリートに埋込み塊の分節や構成を意識させながら空間が少しずつ歳を取っていくのに調和するようなスケール。いつも向こう側に違う形が見えたり違う色との調和があったり。
象徴的な公共空間というのは世界中にたくさんあると思いますが、日本では活用できる空間の余裕が少ないので、印象に残る象徴空間は少ないように思います。
マリオ・ベリーニの祖国イタリアはローマのスペイン階段やフィレンツェのベッキオ橋、シエナのカンポ広場やベネチアのサンマルコ広場などは象徴的以上に国の代名詞ともなるような空間となっています。その豊かな公共空間の伝統を日本のビジネスパーク内に円をモチーフにしながら表現したのだと思います。
日本には昔からの象徴空間があったにせよ更新されたりして消えてしまっていたり、多文化という概念から成長が滞っていたりと、空間的な余裕以外にもいろいろ理由はあると思います。日本橋や変わろうとする渋谷の交差点も楽しい賑わいが無くならないようにとは思います。
余裕や遊びといわれる空間でもいかに人の心象に大切なものかをこれからも身近なところから考えたいなと思っています。
